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ルイス・カーンを語る/コンペに勝つ
今日は講演会祭り。午後一からボス主催による「ルイスカーンを語る」を聴講する。講師は梅沢良三+椎名英三+富永譲+ボスの4人。JIA主宰の「ルイスカーンを巡る旅(PDF)」の感想を軸に、ルイス・カーンについて対談していくという講演会だった。



講演会は700枚以上の美しいスライドが上映され、各ゲストの異なる解釈がばんばん発言されていった。予想通りというか、椎名ワールドが随所で展開され、そこにボスが突っ込みらしきものを入れていくという夫婦漫才も繰り広げられた。講演会というよりは居酒屋談義的で、多少会場を置いていく展開もあったけれど、フィッシャー邸とキンベル美術館のときは、壇上のみならず会場全体がうっとりモードになっていた。

スライドショーが終わったくらいに会場を抜け出し、新橋は「第一ホテル東京」へ。次の講演会「コンペに勝つ 伊東豊雄+岡本 賢」を聴講しにいく。会場には歴代の「セントラル硝子優秀作品」が展示され、コンペの長い歴史を再確認できるようになっていた。会場は大入りで、とにかく席に着くだけで大変だった。600人以上が参加しているらしい。やっとこさ席に着くと、偶然にも横にはきーちゃん、前にはアンドゥと、どこかで見た人たちがちょこんと座っていた。何だろうこの偶然は。びっくりしたというよりも何だか恐ろしくなった。

講演会のトップバッターは伊東豊雄。「Toyo Itoのコンペ必勝法」という内容で、1972年の「新建築住宅設計競技」から2005年の「新高円寺会館」まで、自身のコンペ歴を軸に話が展開されていった。冒頭から「コンペの勝率は5割です」という話が飛び出し、いきなり度肝を抜かれる。国内においては勝率6割以上で、コンペに強いとは知っていたけれど、予想以上の成績で驚いた。野球選手が聞いたら腰を抜かすくらいだろう。思わず本当に腰を抜かしているイチローを想像してしまう。なぜ勝てるのか、ということにはあくまで触れずに、事務所において思考を発展させるために、いかにコンペが重要な位置にあるのか、また、設計プロセスも刻々と変化しており、有名な「せんだいメディアテーク」以降の大変化などについて飄々と語っていく。「ぼくは話すのが苦手だからレムに勝てない」と言っていたが、話がとにかくわかりやすくてうまかった。そして最後の最後に、前ぶれなく「7つのコンペ必勝法」というものを提示する。多くの人が聞きたかったことをさらりと述べる心意気というか、挑戦というのか、よくわからないが、Toyo Itoの懐のでかさを思わされた。一斉に会場からメモを取るペンの音が聞こえてくる。ぼくも急いでペンを走らせる。会場にこれなかった人もいたし、会場だけにとどめておくのはもったいない内容だったので、ここでこっそりその内容を書いておきます。
01.好きな審査員がいなかったら応募しない
02.あれもやりたい、これもやりたいは×
03.リアルに表現しすぎると損をする
04.文章は短く、わかりやすく、簡潔に
05.モノローグは好まれない
06.強気で攻めろ
07.2つの距離(5mと0.5m)からのメッセージをはっきり伝える
「やはり最後にものをいうのは建築に対する情熱だ」ということばを残すとともに、Toyo Itoは壇上をあとにしていった。会場は割れんばかりの拍手でそれを見送る。

次は久米設計社長の岡本賢氏による講演会。大組織のドンだけあって、とにかく威風堂々としていた。アイディアコンペの場合、2時間で1000案近くもの審査をすることがざらで、1案数秒単位で見極めていかなければならない。そこで次に残るためには、プレゼンが非常に重要で、いかに案の説得力や発展性を瞬間的にわからせるのかが勝負だと述べる。また、自身の会社もコンペに多く参加しており、ますます激化していく建築業界の競争の中で勝ち残っていく難しさと、多様化するコンペ形態に合わせて、自らの業務を拡大し、変化せざるを得ない状況について丁寧に述べていく。コンペの勝率は3割だそうだが、それでも圧倒的な数字で、謙遜の裏にある明らかな自信をかいま見ることができる。また、多様化していくコンペの各内容を、ひとつひとつ丁寧にレクチャーもしてくれた。

コーディネーターの馬場璋造氏を交えた討論会では、伊東・岡田氏ともに、最近の若者の「構造の弱さ」について発言していた。構造が弱いとは、力の流れ(圧縮・引張)が理解できていないということで、そこにはリアリティの欠如という問題があるのではないのか。手で図面を書かないから建築が直感的にわかっていない、アイディアに偏り過ぎているという問題も述べていた。まったく耳の痛い話だが、この問題は心して受け入れなければならないだろう。最近の設計授業でも、さんざん言われていることだ。やれやれとため息が出る。最後に、次回のセントラルガラスのコンペに対し、審査員としての立場から会場にエールが送られる。伊東氏は、ただ抽象的できれいなものではなく、モノのリアリティや、こういうのがあったらいいというような熱いものを。岡田氏はアイディアコンペなのだから、リアリティよりも、むしろ突き抜けたくらいのアイディアを待っているとそれぞれ述べ、講演会は終了する。今日はいろいろと勉強になったが、講演会は1日に1回くらいが丁度いいと、つくづく思った。
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by tzib | 2005-06-24 23:18 | architecture
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