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大学セミナーハウス
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今日はサークルの建築見学会に参加する。見学先は八王子にある「大学セミナーハウス」。

大学セミナーハウスは、「大学紛争の激しかった1960年代、国際基督教大学の職員だった飯田宗一郎が、東京大学、早稲田大学、慶応大学、一橋大学、津田塾大学など都内の主要大学の学長を説いて、大学連合組織の共同運営という形で創設した、大学の壁を越えた共同セミナーハウス。正式名称は、八王子大学共同セミナーハウスである(Wikipediaより抜粋)。」設計は吉阪隆正+U研究室で、1965年竣工。DoCoMoMo20選にも選定されている。

セミナーハウスは最近、宿泊ユニットの保存問題でメディアなどに取り上げられることが多く(詳しくは、建築史家・倉方俊輔さんのブログを参照)、ぜひ現地を訪れてその状況を確かめてみたいと思っていたので、非常にこの日が訪れるのを楽しみにしていた。だけど、お天気はあいにくの雨。しかも、時折雷の音が聞こえてくるという始末。ついてない。

けれど、今日のイベントには2年生が15人近くも参加してくれたので、みんなの若くて元気な雰囲気の中にいると、終始晴れやかな気分でいることができた。電車やバスの中でわいわいしている様子を横目で見ながら、これがおっさんの心境かと感傷に浸ったりする。

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現地に到着すると、まずは「本館」の圧倒的な存在感に圧倒される。まるでくさび形の彫刻のよう。

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本館のテクスチャー。かなり荒々しい。

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エントランスにあった館内の案内板。

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館内に入ると、外観の力強さとは対照的なまでに細部までつくり込まれたディテールが目につく。これは手摺部分の写真。

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中2階の開口部。

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2階食堂フロア。さまざまなところから光が差し込んでいる。内部空間はかなり複雑で、天井高がすこし低かった。何だか落ち着かない。

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2階トップライト。

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3階ラウンジへとつづく階段。

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3階トップライト。

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3階開口部のアップ。

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3階にあったピアノにて遭遇。

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3階外の渡り廊下より。

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渡り廊下から見下ろした「遠来荘」。

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渡り廊下の側溝。

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本館見学後、敷地内の建築群を見て回る。時折雨がぱらつき、ぬかるんだ地面も手伝って、写真撮影はなかなか大変だった。これは「講堂」の外観写真。

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講堂のディテール。雨水が伝ってくるのを見られるかと思ったけど、落ち葉でつまっていてその思いは叶わなかった。

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講堂・屋根部。今日は本館以外の見学が不可だったので、外観のみの見学。残念。

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講堂・見上げ。

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渦中の「宿泊ユニット群」。100棟あった宿泊ユニットは、現在14棟が記念物として残されているのみ。

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「松下館」の外廊下。手摺がかわいい。

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宿泊ユニットの痕跡。

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新しく建設された新・宿泊棟「さくら館」の中庭。

敷地内の建築群を見学し終えた頃、雨がかなり激しくなってきたので、本館にて自己紹介とディスカッションをする。ディスカッションは2グループにわかれ、それぞれ今日の感想と、建築の保存問題について議論を交わす。議論は宿泊ユニットの解体が中心。なかなか鋭い指摘があったりと、短い時間ながら以外と濃い中身になった。ディスカッション終了後、セミナーハウスをあとにし、八王子駅で解散。新宿にて有志で軽く飲んだあと、帰宅する。帰宅後は住宅課題に取り組む。スケジュールを見るのがだんだん怖くなってきた。
by tzib | 2006-05-02 23:02 | architecture
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