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関西三都巡り・京都編01
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大阪に別れを告げ、紅葉の京都へ向かう。4年ぶりの京都再訪。今日の天気は昨日までが嘘のような秋晴れで、風景の彩度がものすごく高い。まずは京都御所から回る。承明門から南庭を見た写真。
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御常御殿と御池庭。
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御池庭。
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秋真っ盛りだ。
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御三間と御学問所。
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影も黄色い。
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見学後、にしんそばをすすって、嵐山に向かう。桂川の風景。
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渡月橋を渡り、川沿いを散策。
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時折、紅葉がひらりと川面に舞い落ちて、悠久の川をゆらゆらと流れていく。
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お茶と桜餅で一服したあと、人力車で嵐山を遊覧。車夫のお兄さんが「四葉タクシー」を発見し、わざわざ追跡してくれた。なんだか得した気分になる。
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竹林の道。緑が鮮やかだ。
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清涼寺の紅葉と人力車。
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野宮神社でお参りし、京都の紅葉隠れスポットと言われる名刹・宝筐院へ。
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辺り一面を暖色が覆い尽くしている。涙が出そうな光景だ。
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思わずゴロゴロ寝転がって紅葉をほおばりたくなる。
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閉寺時間ギリギリに天竜寺に滑り込み、陽が落ちるまで庭園を散策。
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到着予定時間を大幅に遅れて大原の旅館に到着。街灯もない田舎道の連続で危うく道に迷いそうになる。旅館に着くとばたんきゅー。
# by tzib | 2006-11-28 23:28 | orbit
関西三都巡り・大阪編
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神戸に別れを告げ、電車で大阪へ向かう。大阪に来るのは10年ぶりくらいだ。相変わらず天気はぐずついている。写真は、遠くに見える梅田スカイビル。
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今日の宿泊先であるホテル・イルモンテへ。アルド・ロッシ設計…の名残は、わずかながら残っていた。
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日銀大阪支店と大阪市庁舎をチラ見し、府立中之島図書館へ。
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ヴィラ・ロトンダに影響を受けたというが、ほとんどそのままの外観。
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中央階段ホール。
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大阪市中央公会堂。
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正面。
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入口。
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そのまま徒歩で国立国際美術館へ向かう。この写真は途中で見つけた廃ビル。目の前に突如現れたエアポケットに、しばし言葉を失う。大阪の再開発は、これから佳境を迎えるようだ。
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国立国際美術館のエントランス・アプローチ。
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ジェットコースターがビルの内外を縫うように走る「フェスティバルゲート」。でもつぶれてしまったのだろうか、ジェットコースターが走る気配はまったくなく、中のお店もほとんどシャッターがしまっていて、建物は半ば廃墟と化していた。スティーブン・キングの『It』に出てくるピエロがひょこっと出てきそうで、すごく不気味だった。
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通天閣を見て、名物・串かつで昼食。
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昼食後、電車とバスを乗り継いで「光の教会・日曜学校」へ。ついに訪れてしまった、という感慨にふける。
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中庭。
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外階段。
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日曜学校・廊下。
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日曜学校。側面から光が柔らかく差し込んでいる。
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陰陽の十字架。
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雨と夕刻が重なって太陽光がほんのわずかしかなかったので、教会内はほとんど真っ暗だった。スリットから差し込む光は、とても微かでとても優しい。眼を開けていても光の十字架以外何も見えないので、自分の体が暗闇の中へ溶け出していくかのような錯覚を覚える。光の教会は、同時に闇の教会でもある不思議な教会であった。
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黒い床板を踏むとギシギシという音が木霊し、それらはコンクリートの壁に反響してスリットの中に静かに吸い込まれていく。人生観を変えるような空間との出会いというのは、これから先何度あるのだろうか。スリットから光が消えてしまうまで、そんなことを考えながら静かにたたずむ。
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市内に戻り、梅田スカイビルへ。
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見学後、おなかもペコペコになったので道頓堀へ向かう。
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たこ焼きやお好み焼きを食べてホテルに戻る。くたくたになったけど、とても充実した一日。
# by tzib | 2006-11-27 23:27 | orbit
関西三都巡り・神戸編
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修士発表会後、高速バスで神戸へ向かう。3泊4日の関西三都巡りへ。徹夜明けだったので、バスに乗るとすぐに意識を失う。バスの揺れが、ゆりかごのように心地よかった。早朝、神戸に到着。はじめての神戸で少しどきどきする。街の雰囲気はどことなく長崎に似ている気がする。とりあえず朝食を取って朝の街を軽く散策後、シティループが動く時間とともに、異人館へ向かう。
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ワンちゃんがお出迎えしてくれた。
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神戸の街を一望。
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風見鶏の館。
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萌黄の館。
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萌黄の館のバスルーム。すごくいいお風呂だ。
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異人館を堪能しおなかもすいてきたので、シティループに乗り込んで中華街へ向かう。
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お昼時ということもあり、中華街は大混雑。露店でちょこちょこ食べながら通りを一周すると、おなかがふくれて歩けなくなる。
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商船三井ビルディング。
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内観写真。外観のカーブといい、緩やかな曲線がたまらない。
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フランク・O・ゲーリーの「FISH DANCE」。何というかシュルレアリスムの世界に迷い込んでしまったような光景だ。
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釣られてしまったのか自分で陸に上がってきたのかよくわからないけど、すごく元気でパワフルなお魚くんだ。
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神戸港震災メモリアルパーク。こちらはリアルな世界なのだ。雨音と波の打ち寄せる音の中、静かに眼を閉じて想いにふける。

見学後、ホテルチェックインして荷物を預けて神戸の夜景を見に行くも、豪雨のためほとんど見ることができなかった。残念。発表会の疲れもあって、夜は泥のように眠る。
# by tzib | 2006-11-26 23:26 | orbit
11月
13日、修士ゼミ。

17日、ランドスケープデザイナーの山崎誠子さんによるランドスケープ特別講義を聴講。東京は人工物に覆われているようだが、隙を見せればすぐに植物に覆い尽くされてしまう、という発言が印象的だった。

18日、tkmy forum #07に参加。simonさんの北京レポートには圧倒される。西洋基調ではない見たことのない都市が、すぐお隣の国で産声を上げ始めている。ZING+DOTSUさんたちの発表はユーモアにあふれていて笑いが絶えない内容。つい数ヶ月前だけど、妻有の思い出が懐かしくなった。内田善尚さんによるZy and Partnersの活動報告は、建築をCGの世界から語るという類を見ない興味深い内容だった。

25日、第3回修士製作発表会。完全に中だるみでダメ出しの嵐を受ける。やれやれ。深夜、2徹明けでそのまま関西三都巡りに出発する。
# by tzib | 2006-11-25 23:25 | orbit
テアトロ・スーパースタジオ
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すっかり更新を怠ってしまい、当ブログの存在を危うく忘れてしまうところでした。ええと、ちゃんと生きています。記憶の重箱をつつきながら、現実時間に追いつけるよう何とかがんばります。おー。

11月10日、「『テアトロ・スーパースタジオ』クリスティアーノ・トラルド・ディ・フランシア氏講演会」を聴講しに行く。フランシア氏は、アーキグラムメタボリズムと肩を並べる60年代に大暴れしたイタリアの建築家集団「スーパースタジオ」の親玉である。スーパースタジオに関しての事前知識に乏しかったので、どんなぶっ飛んだおっさんが出てくるのかと身構えていたのだけど、フランシア氏はこちらのそんな拙い思惑など一蹴するかのように颯爽と会場へ姿を現した。フランシア氏は、おっさんはおっさんだったけどおっさん違いというのか、LEON的空気を地で身に纏うこれぞイタリア男子という粋なおっさんだった。今まで何人か海外の建築家を見る機会があったけれど、フランシア氏の優雅さは群を抜いてダントツで、女の子に向かってウインクのサービスをかます心憎い余裕っぷりなども見せつけてくれた。でも、そこにはいやらしさを感じさせるものなど微塵の欠片もなく、氏のさりげない行動や発言の節々には身体的センスの良さが醸し出す一種独特な雰囲気が漂っていて、誰もが何となく好感を持ってしまうような不思議な魅力にあふれていた。ううむ、これが「気品」というものなのだろうか。

渡邊千紗の不思議なかわいさをもつオープニング映像のあとに、フランシア氏の講演が始まる。内容は、1966年のフィレンツェでの学生生活から1973年までのスーパースタジオの活動を一挙に紹介するというもの。「学生時には、フィレンツェの古典と反古典が同在するという矛盾した状況に強く影響を受けた。また、66年のアルノ川氾濫を目撃したことで、都市と自然が相反している状況にひどく違和感を覚えるようになり、『すべてが建築である』から『すべてが景観である』という大きな思想転換が起きた。『内部と外部を継続化させて一体化させる』というのちの活動の根幹となる考え方は、このときに生まれた」とここまで一気に語り尽くす。続いて、《コンティニュアス・モニュメント》や《12の理想都市》などのスーパースタジオの活動を丁寧に解説していく(詳しい内容はリンク先参照)。プロジェクターに次々に映し出されていくドローイングは圧倒的に美しく、終始目を奪われ続けてしまった。とくに、ホワイトキューブが都市を覆っていく《12の理想都市》は衝撃的。今の時代に見てもこれだけの力があるのだから、発表当時の衝撃といえば想像を絶するものだろう。ハイパーサーフィスと化した地球とネットワークのジャンクションと化した都市ー今まさに現実がその姿をトレースし始めている状況ーを30年も前に言い当てた想像力は、筆舌に尽くしがたい。フランシア氏は、他にもここでは伝えきれないほどの刺激を会場に与え続け、茫然自失と化している観衆ににんまりと微笑みかけながら、「われわれの理念は伊東に引き継がれている」と残して、ひとまず講演の幕を降ろした。

伊東豊雄は、近作と《emerjing grid》についての解説。《emerjing grid》はミースの《均質空間》の対比ではなく、あくまでその延長にあると語る。

続く、五十嵐太郎の司会による両者の対談では、スーパースタジオの活動の検証、1941年生まれのふたりから見た60年代と現代の建築の流れ、グリッド/幾何学を巡ったなどを中心に議論が交わされた。伊東は、磯崎新の『建築の解体』にならってスーパースタジオを「状況主義」と位置づけ、アーキグラムやアーキズームがテクノロジーを信奉していたのに対して、テクノロジーがつくりだす未来を信じていなかった点に2つのグループとの差異があったと述べ、未来社会は物質性から逸脱して情報社会になっていくという指摘は先見的で、ものすごく共感を覚えていたと告白する。議論の中で、両者ともに情報社会の先ではもはや建築は不必要になる、極論を言えば「建築」をつくりたくないと語っていたのが印象的だった。

白熱して会場質問の時間が取れないほど議論は長引き、むりやり強制終了するようなかたちで講演会は終了する。ぼくも熱にうなされたかのように頭をぽっぽさせながら会場をあとにし、夕飯を食べて帰宅。
# by tzib | 2006-11-10 23:10 | architecture
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