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『セヴェラルネス—事物連鎖と人間』を読了。「本書は、桂離宮、ローマ都市、インディアンによるアルカトラズ島占拠、はてはメタボリズムにいたるまで、古今東西の建築・都市的出来事を縦横無尽にかけめぐり、その変容の動因を追求している。それら事物とそれに関わった人間たちとの創造的な連鎖の営みの関係を明らかにし、今後私たちがよりよい環境を築き上げていく上での根源を示した注目の書である。」(Amazon.co.jpより) 一般の建物の更新論においては、時間的変化以前に、一定の決められた建物改修のシステムが成立している。つまりある特定の時期に決定された要素の使い方から、そのおのおのの「時間」が配分されているに過ぎない。それに対してもとの円形競技場の転用過程—<都市の建築>—においては、システムは仮説的な契約関係に含まれる。そのシステムは形態と都市の人間の間にエフェメラルに立ち現れるのみである。それゆえ更新はあるシステムの時間的温存を目的とするが、転用はその時期においてシステム自体の変更と再定義を必要としている。それはこう言い換えることもできる。更新は定められる保証のまったくない意味機能によって、事物の時間的過程を抑圧しようとする。対して転用は、見えざる<都市の建築>によって総括される選択の必然化の過程なのである。(p.175) 筆者は、建築の転用には、事物の物質的特性に基づいている限り唯一の解答があるわけではなく、無限に答えがあるのでもない。「いくつか性(セヴェラルネス)」なのである。しかしその組み合わせは無限である。と述べている。その「いくつか性」は、事前に存在するのか、それとも事後的に存在するのかまではとくに触れられていなかったが、それは今後ぼくたちが受け止めていかなければならない問題なのだろう。リノベーション・コンバージョンに興味のある人は、必読の一冊。 <参考>「コンバージョナブルなデザインのために〜歴史の中のコンバージョン」(大阪市立大中谷ゼミHP)
by tzib
| 2006-08-03 23:59
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