人気ブログランキング | 話題のタグを見る
tzib
thoughts on simplicity
Top
Note:
Welcome to my weblog "tzib". This website is written only in Japanese but please take a look around. You can link to this site freely. Please only link to "http://tzib.exblog.jp/"
Thank you. *Have a good day.*
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
越後妻有アートトリエンナーレ2006
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22302335.jpg
3–4日、Y研の有志5人組で「大地の芸術祭 -越後妻有アートトリエンナーレ2006-」鑑賞ツアーを決行する。1泊2日の強行日程だったが、それは若さで何とか克服しようというなかなかデンジャラスな小旅行だった。とりあえず3日の早朝学校に集合し、5人全員でY研ポロシャツを装着、記念写真を撮影後、クマの運転で一路、越後妻有地方に向かう。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22303513.jpg
お昼過ぎに十日町のキナーレに到着。パスポートを購入して、さっそくレンタル・サイクルで十日町市内を散策。気温と湿度は高かったが、身体をすり抜ける風が心地よくて、まったく苦にならなかった。おそろいのポロシャツを着たよくわからない5人組が市内を疾走する様子は、はたから見ると随分奇妙な光景に映ったかもしれない。だが、当人たちはそんなことはおかまいなしに、かなりごきげんでノリ乗りな気分だった。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22313668.jpg
レアンドロ・エルリッヒ「妻有の家」
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_2231191.jpg
杉浦久子+杉浦友哉「幸(ユキ)のウチ」
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22311716.jpg
地震で倒壊した家の空き地に花のモチーフを編みこんだ白いレースが「幸(ユキ)のウチ」をつくり出す。とても美しい光景だった。あとは、栗生研の「ユキノミチ」や藤木隆明研の「水景色」、アニラ・ルビク「ミラノ−東京:往復便」、タム・ワイピン「階段」などを観て市内をあとにする。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_2232258.jpg
車で山奥に向かい、「うぶすなの家」などの空き家系や屋外に展示してあるアートを鑑賞した後、古郡弘の「胞衣 みしゃぐち」へ。土地がそのまま隆起したような原初的な家で、懐かしく力強い。家というよりは洞窟か。妖怪とか住んでそうな雰囲気だ。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22321519.jpg
戸高千世子の「山中堤スパイラルワーク」は、今回いちばん美しいと思った作品。湖面に浮かんだ白い陶器の花が、風に揺られて周囲の樹々や水面に映る雲とさまざま距離感を取りながらゆっくりと移動している。その間に流れている静かな時間が何とも言えない。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22322937.jpg
ドミニク・ペローの「バタフライ・パビリオン」はちょっと期待はずれだった。とにかくごつすぎる。あまりやる気が感じられなくて残念だ。あとは、ZING+DOTSU「妻有の入口」などを鑑賞し、日も暮れてきたので今日はここで終了。食材やお酒を買い込み、川西町のコテージに移動。道中にもさまざまなアートが散在していた。アトリエ・ワンのコテージは外観だけの鑑賞。夕食はバーベキューで盛り上がり、花火を打ち上げ、泊まりにきていたさまざまな人たちとお酒を酌み交わし、1日目が終わる。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22324637.jpg
2日目はとりあえず温泉で朝風呂を浴びて気合いを入れ直し、松代エリアに移動する。農舞台では、「空き家プロジェクト展」を鑑賞。盛況のようで一安心だ。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22325985.jpg
2日目の天候は昨日と打って変わって大豪雨だったので、屋外系のアートは泣く泣く断念。空き家系を中心に攻める。マーリア・ヴィルッカラ「TIRAMISU3持ち上げて−行ったり来たり」など。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22331416.jpg
みかんぐみ+BankART1929「BankART妻有」
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22333499.jpg
日本大学芸術学部彫刻コース有志の「脱皮する家」では、K先生が案内をしていたので挨拶をする。今回の芸術祭の中でも1・2を争う人気だそうで、大忙しとのこと。改めて内観をじっくり観たが、やはり圧巻だ。次回に向けた構想などをちょこっと聞いて、梨のおみやげをもらってお暇する。
越後妻有アートトリエンナーレ2006_c0028405_22335175.jpg
最後は松之山エリアへ移動。「森の学校キョロロ」や「美人林」など。クリスチャン・ボロタンスキー+ジャン・カルマンの「最後の教室」は時間切れで観れなかった。残念無念。泣く泣く東京に戻る。くたくただったので帰りの車中は睡魔との激闘を繰り広げていたが、誰かが持ち出した怪談話のせいですっかり目が覚めてしまった。疲れたけど充実した2日間だった。みなさんお疲れさまでした。
by tzib | 2006-09-05 23:05 | art/design
<< 東京カテドラル/ラフ ページトップ 石上純也講演会 >>