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中野本町の家
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中野本町の家』を読了。ひとつの住宅を巡る家族の物語。名建築には心に響くドラマが存在し、その逆もまた然りなのだ。伊東豊雄が巻末に寄せた「住宅の死をめぐって」というエッセイの冒頭文が印象深い。

目前でそれは無残に打ち砕かれ、みるみるうちにコンクリートの瓦礫の山を築いていった。自ら設計した建物が消滅する姿に建築家は立ち会ったことがあるだろうか。

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by tzib | 2006-10-14 23:14 | resource
植田実の住宅講義
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夕方からNU建築フォーラムに参加。テーマは「植田実の住宅講義 建築家の自邸から住宅史を考える」で、講師は植田実さん。モデレーターは佐藤光彦先生。

まずは光彦先生による植田実の紹介から。植田さんは、1968年に『都市住宅』(鹿島出版会)という伝説までになった建築誌を立ち上げ、1976年まで編集長を務めた建築ジャーナリストで、最近では、『住まい学大系』の編集長や建築批評家としてご活躍されている。2003年にはその功績が再評価され、日本建築学会賞を受賞した。「日本建築大賞2005」の審査員を務めたのも記憶に新しい。

植田さんの講義は、「80〜90年前からの日本の建築家自邸に限定した『住宅史』は、一般的な建築史の文脈とはかなり異なるが、それでも世界的にかなり特異な現象だと思う。」という発言からはじまった。今回の講義で取り上げる建築家はおよそ40人ちかくで、講義はかれらの自邸を時系列で順に追っていくという構成。

まずは、ヴォーリズ、レーモンドなどの自邸などを皮切りに、藤井厚二や吉田五十八など、戦前の建築家の自邸を中心にレクチャーがはじまった。戦前シリーズで印象的だったのは、土浦亀城と山口文象の自邸。

中盤は戦後に時代を移し、イームズやミース、フィリップ・ジョンソンの自邸を取り上げながら、「欧米人は他人の家でもどんどん実験的な試みをするが、自邸はあくまで趣味的だったり、箱庭的な世界観だったりと、大しておもしろくない」、「日本人の自邸は逆にそうではない。なぜなのか?」という批評からはじまる。確かに、広瀬鎌二「SH-1」、増沢洵「最小限住居」、池辺陽「No.17」、清家清「私の家」、吉阪隆正、吉村順三、菊竹清訓「スカイハウス」、東孝光「塔の家」と続く一連の作品群からは、叫びにも似たような何か圧倒的な力を感じた。 それはどの作品が、というわけではなく、これらの作品が直列に並んだときにはじめて感じる力だった。植田さんは「これらの作品は家族がどうあるべきか、あるいは環境とどうあるべきか、さまざまな試みがなされている」と評していたが、もちろんそれもあるだろうけど、ぼくはむしろ、その背後に想像される、かれらを突き動かしていた戦後の得体の知れない時代の力に衝撃を受け、畏怖の念さえ生じてしまった。もしかしたら憧れもあるかもしれないが。

後半は、現代までの作品群。六画鬼丈、原広司、安藤忠雄、鯨井勇、石井修、伊東豊雄、山本理顕…などなど。講演会の最後は、パラディオのヴィラとヴィラ・アドリアーナを挙げ、『市民ケーン』のビー玉を例に挙げながら、「自分の家というバイアスは、建築家に過去・記憶などが働きかけ、そこには住宅の歴史が浮かび上がる」と締めくくり、満場の拍手の中幕を閉じた。
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by tzib | 2006-06-21 23:21 | architecture
宮脇檀の住宅設計テキスト/火葬場の立地
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今日は夕飯に「天麩羅いもや」へ。駿河台店が原因不明の休業中だったので、神保町まで足を運ぶはめになった。

GW明けの住宅展に関連して『宮脇檀の住宅設計テキスト』を、土曜の修士ゼミに関連して『火葬場の立地』を読む。

『宮脇檀の住宅設計テキスト』は、言わずと知れた住宅設計本のバイブル。院生になってもページを開くたびに新たな発見があるし、その度に自分の未熟さを痛感するはめになる。実社会で設計をするようになっても、それは変わらないのかもしれない。

『火葬場の立地』は、修士で墓地関連に手を出さなかったら、絶対に読む機会がないだろうというくらいマニアックな本だった。墓地くらい都市に多大な影響を与え、その存在を無視される場所は少ないだろう。
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by tzib | 2006-04-18 23:18 | resource
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