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展覧会設営
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土日と妻有入りして「空家プロジェクト」の展覧会設営に参加する。T校のM橋くんらにピックアップしてもらい、早朝妻有へ出発。東京は曇り空だったが、現地に近づくにつれ怪しい空模様に。案の定、関越トンネルを抜けるとそこは豪雨だった。
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会場である農舞台に到着後は、自己紹介といくつか打ち合わせをして会場設営にとりかかる。「予定入場者数は30万人です」と軽い脅しのような激を受ける。
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今回はN大やNZ大など現地協力校のメンバーも増え、何だか活気がある。
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1日目は床に墨を塗って床のテクスチャーを黒くするなど、土台をすべて完成させる。担当のSさんより、「ここで演劇しても悪くないな」と満足げな表情とねぎらいのことばをもらう。

夜は、温泉ツアーとビールを飲みながらの怪しい模型部分補修。余った時間で照明作品の模型を手伝ったりする。この日は宿舎にテレビ取材が入っており、ご飯を食べるところをじーっと撮影されるなど、何だか落ち着かなかった。

2日目は、展示パネルの作成に費やす。会場にずらっとパソコンを並べながら制作している様子は何だか奇妙だった。夜まで作業を続け、ぼくとM橋くんは次の日に予定があるため、作業半ばながらほかのメンバーにあとを託し、東京に戻ることにする。帰りは、他にもうひとりアーティストの方をピックアップして帰る。帰りの道中、「アートとは何か」という話題で盛り上がり、ぼくは「批評性を感じさせる存在」とか答えたら、いろいろ突っ込まれた。
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by tzib | 2006-07-16 23:16 | orbit
空屋の実測
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13-14日と、空屋プロジェクトで越後妻有入り。「空屋プロジェクト」とは「越後妻有アートトリエンナーレ」の一環で、文化資産である空家となった古民家をアーティストの参加によってミュージアムに変え、さらにオーナーも募集するというプロジェクト。建築家とアーティストがお互いに話し合いながらリノベーション/コンバージョンしていく様子がとても刺激的だ。今回、ぼくもそのメンバーとして参加させてもらっている。

13日の早朝に代官山のAFGへ集合し、現地にレンタカーで向かう。車中は半分爆睡。車中で一緒だったおばさんが写真家だと判明し、ちょっとびっくりしする。関越道があまり混んでいなかったので、予定より早く「農舞台」に到着。お昼を食べて腹ごしらえをし、時間があったので今回の相方であるクマと施設周辺を散策する。ぼくは見学三回目だったのであまり感動はなかったけど、はじめてここを訪れる相方は大はしゃぎで、少年のようにあちこち飛び回っていた。うーん、まぶしい。

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中越地震の影響か、施設周辺も被害の爪痕がところどころに。

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13時からの打ち合わせ終了後、今日の寝床である旧清水小学校へ。今は集会所兼宿舎として使われている。

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その後は各自の担当物件へ散る。ぼくたちは「峠」と呼ばれる地域の集落にある「峠の豆腐屋」と呼ばれる空き屋を担当している。「峠」は名前通り、人里離れた山奥にある。建築家のYさんの先導で、その自然を味わいながら「豆腐屋」を目指す。

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「豆腐屋」に到着。5月中旬だというのに、雪がまだあちこちに残っている。確かに気温もマフラーがいるくらいの肌寒さだ。この地域は有名な豪雪地帯なので、冬はこの屋根の軒下まで雪が積もるそう。

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入口をくぐり、中に入る。

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「峠の豆腐屋」には、アーティストとしてNG大の彫刻コースの先生と学生が参加している。とりあえず、みなさんに自己紹介と挨拶を交わす。みなさん気さくな方たちで、作業中なのに手を止め、お茶まで振る舞ってくれた。写真右端に写っている方が「豆腐屋」のボスKさん。最初はおっかなかったが、話してみるとすごく優しい人だった。学生からも慕われていて、先生というより頼れる兄貴分という感じの人だ。

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挨拶後、とりあえず測量を開始。書き忘れたけど、ぼくたちは「空き屋プロジェクト展覧会」で展示する図面と模型を担当していて、今日はその実測にきているのだ。内部は伝統構法のため予想以上に複雑で、ふたりで途方に暮れながら少しずつ測量をしていく。写真の青い部分は、ブルーシートの反射光に照らされた部分。青い部分がやけに人工的で、何とも言えない美しさがある。

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内部空間はとにもかくにも圧巻。豪雪に耐えるための異様なまでの梁と柱の太さと、加工が施されていない自然そのままの形状が、空間に得たいの知れない力強さを与えている。何か大きな力に守られていると言えばいいのか。ワンルームという空間形式もそれに関係しているのかもしれない。

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この空き屋のアートは「脱皮する家」というテーマで、「時間の流れや時代の移り変わりによって廃墟になり、まさしく抜け殻となってしまった家屋を、カービング(彫刻)という手法により、アートとして脱皮・再生させる」というもの。とにかく、柱・梁・壁など家中にあるすべての木材を彫刻刀で削っていくというシンプルなアートだ。シンプルだが、想像するだけで気が遠くなる作業でもある。

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彫刻の作業風景。

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もう1年以上掘りつづけているそうだ。そのパワーには脱帽。

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彫ったあとを際立たせるため、彫る箇所にはあらかじめ黒地の塗装が施されている。

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壁には補強材が入れられ、漆喰の化粧がされる。

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作業の邪魔にならないように実測を続ける。ここは2階への階段部分。

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2階床の間。比較的新しい増築部分なので、構法は普通の小屋組。

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床の間の写真。まるで新印象派の絵画に迷い込んだかのよう。この写真にはフォトショップなどのレタッチが施されているわけでなく、あくまでも空間そのままの姿が写されている。そして、この写真にはことばを超えた美しさがある。抽象とは?装飾とは?空間は「面」なのか?彫刻と建築の違いは内部空間があるかないかだけど、ここは一体何なのだ?など、さまざまな思いが頭を駆け巡り、ショックでしばらく動くことができなかった。「削る」という行為がここまで空間に影響を及ぼすとは思わなかった。最初は「空き屋を彫る」という意味がよくわからなかったが、これは本当にすごい。今までになかった体験だ。

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夜になり測量も困難になったため、本日の作業は終了。その後、NG大メンバーとともにアーティストであるMさんのワークショップに、地元の方たちとともに参加する。Mさんはスーパーなどのビニール袋を使って造花をつくるという作品を手がけているアーティストで、国際的にもかなり有名な方だそうだ。すごく丁寧で控えめな方だったので、個人的にはかなり好印象。1時間ほど参加したあとお暇し、日本で三本の指に入る濃さの温泉で一日の汗を流したあと、有名な定食屋さんで大盛りのカツ丼を食べる。満腹になったあとは宿舎へ移動し、ビールを飲みながらいろいろな大学の人と交流したあと就寝。くたくただったので、布団に入ったらすぐ寝てしまう。ちなみに、ぼくが寝た場所は元教室。黒板のある前で寝るというのは妙な感じがした。明くる日は、7時に起こされ、8時に打ち合わせ。打ち合わせ後は早朝ドライブをしながら朝食を食べ、夕方の出発の時間までひたすら測量を続ける。NG大メンバーに、次回は模型を持ってこいと軽くプレッシャーをかけられながら、妻有をあとにする。東京には21時頃到着。
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by tzib | 2006-05-14 23:14 | architecture
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